産業用ロボットオペレーター育成事業「ロボメイツ」の一環として、兵庫県立川西明峰高校で2022年度に約半年間の授業を実施しました。高校では、尼崎市内の2校に次ぐ3校目となります。動画で産業用ロボットの活躍ぶりを見るなどロボットについて学び、アームロボットを組み立て、プログラミングにも挑戦してみました。
「ロボメイツ」高校で3校目となる授業への導入
川西明峰高校での授業のきっかけ
兵庫県立川西明峰高等学校(以下、川西明峰高校)と弊社のご縁は、2021年度に同校の生徒の研究に協力したことから始まりました。
「ユニークなゴミ箱を作りたい」という生徒に、弊社社長の畠中が、段ボールでさまざまな商品を製造する株式会社カワグチマック工業様を紹介。同社にご協力いただき、「捨てたくなるゴミ箱」が同校に設置されました。
川西明峰高校ホームページ
川西明峰高校BLOG
『捨てたくなるゴミ箱』設置!!
私たちが教育事業で進める「ロボメイツ」プロジェクトは、新たな労働力として注目されている「ロボット」を導入する際に必要な人材「ロボットオペレーター」「ロボットシステムインテグレータ」を育成する教育プログラムを含む事業です。高校生へロボットについて知ってもらうための操作体験イベントを企画、実施しています。
高校の授業では、尼崎市立尼崎双星高等学校、同市立琴ノ浦高等学校に次いで、川西明峰高校が3校目となります。2022年度のこの授業には、スタートの5月から理系19人、10月から就職組の8人、計27人の3年生が参加することになりました。
産業用ロボットオペレーター育成事業「ロボメイツ」
授業はオリエンテーションから
授業はオリエンテーションから始めました。スライドを見せながら、弊社の事業やロボメイツについて説明したほか、ロボットが仕事にどう結びついているか、活用例を紹介しました。
産業用ロボット教材の操作を初めて体験
ロボットの設置からいよいよスタート
産業用アームロボットを模した教材を組み立てるところから作業がスタート。「みかんまんじゅうを自動で箱詰めする」というストーリーのもと、ピンポン玉をつかんで移動し、箱に詰めるという課題に挑みました。ロボットにさせたい動きをパソコンでプログラミングして、自動で繰り返し作業ができるよう設定して実際に稼働させるという作業内容です。
理系ということもありロボットに関心のある生徒もいて、楽しんでロボット操作に取り組んでいる様子でした。
産業用ロボット特別教育インストラクターが指導
産業用ロボット作業にあたっては、誰もが従事できるわけではなく、従事者には労働安全衛生法に基づく「特別教育」の受講が義務付けられています。弊社社長の畠中は特別教育を受講・修了し、さらに「産業用ロボット特別教育インストラクター」の有資格者であるため、指導の下で高校生たちは産業用アームロボット操作体験をすることができます。
「産業用ロボット特別教育インストラクター」とは
産業用ロボットの特別教育を担当するインストラクターの養成を目的として、特別民間法人中央労働災害防止協会(中災防)が実施している資格制度です。これを取得すると特別教育を行うことができます。産業用ロボットオペレーター育成事業「ロボメイツ」の教育プログラムは、「産業用ロボット特別教育インストラクター」有資格者が監修を行っております。
主なカリキュラム
主に①教材開発、②e-ラーニングの2つのテーマで、2022年5月から11月まで13回の授業を実施。生徒たちは12月の校内発表会で取り組みについて発表しました。
①教材開発、企業来訪
ロボットやプログラミングについて学びながら、小学生の授業用に教材を開発しました。教材というのは、アームロボットを使って授業で何をするかという内容です。2021年度に尼崎市立尼崎双星高校の授業をする中で大学生と考えた、「アームロボットでみかんまんじゅうを箱詰めする」というゲームシナリオがあります。川西明峰高校では新たなシナリオを考案したり、教材となるロボットを組み立てたりしました。
また、企業来訪では、パナソニック コネクト株式会社の方に出張授業をしていただきました。
②e-ラーニング
川西明峰高校では、ロボットシミュレーターゲームやWebマガジン「ロボメイツMAGAZINE」、動画学習ツール「ロボメイツSTUDY」といったe-ラーニングの学習ツールを新たに使いました。
①②についても、このブログでレポートしていきます。
まとめ
産業用ロボットオペレーター育成事業「ロボメイツ」の一環として、2022年度に兵庫県立川西明峰高校で約半年間の授業を実施しました。高校では、尼崎市内の2校に次ぐ3校目となります。動画で産業用ロボットの活躍ぶりを見るなどロボットについて学び、アームロボットを組み立て、プログラミングにも挑戦してみました。次回以降、アームロボットを使った授業内容を考える教材開発のほか、オンラインシミュレーターやe-ラーニングの体験についてもレポートしていきます。
次の授業レポートは「②教材開発にロボット工作、企業による出張授業も」です。