product development
学生のアイデアによる「商品開発」

高校生、大学生が若い感性を生かし、
企業の技術力を活用した新商品を開発


弊社が教育事業で進める「企業と学生・生徒とをつなぐ活動」の一つに新商品開発があります。尼崎市内で製造業を営む企業と連携し、その技術力を生かして、学生たちのアイデアでオリジナル商品を開発するという活動です。

尼崎には優れた技術を持つ製造業の企業が多くありますが、自社商品の開発におけるアイデア不足が課題となっています。
この活動では、大学生がまず参加企業の中から「推し」を選び、高校生へ企業の持つ技術や素材の魅力を紹介します。高校生は企業を選び、自由な発想とアイデアで企業の強みを生かしたオリジナルの新商品の案を考え、アイデアスケッチのプレゼンテーションを行います。企業の検討を経て採用となった場合、試作していただき、商品化するという計画です。

将来的には活動に携わった高校生や大学生が自ら広報活動を行い、実際にネットショップや大学で販売することを予定しております。
学生・生徒にとっては商品開発へ長期的に関わることができ、より実践的な学びにつながります。


川西明峰高に設置された「捨てたくなるごみ箱」


活動を始めるきっかけは
環境問題を学ぶ高校生のアイデア


活動を始めるきっかけは、環境問題を学ぶ高校生のアイデアでした。「ポイ捨てを減らす研究」などに取り組む兵庫県立川西明峰高(川西市)の生徒のアイデアを聞いた弊社社長の畠中が、段ボール素材で箱だけでなく椅子や棚などさまざまな製品を作るカワグチマック工業様(尼崎市)を紹介しました。高校生の「ユニークなごみ箱を作りたい」というアイデアに同社が技術や材料面で協力して製品化し、同校に「捨てたくなるごみ箱」が設置されたのです。

「高校生のアイデアと地元企業の技術や素材を生かして、商品開発に挑戦しよう。やるなら本気で『売れる商品』を作って、ネット販売もしてみよう」。
こうして、新たに「商品開発プロジェクト」の計画が始まりました。


地元企業3社と高校がタッグ
ついに活動スタート


そして2022年9月、この趣旨にご賛同いただいた地元企業3社のご協力のもと、尼崎市立尼崎双星高校の授業の一環として「商品開発プロジェクト」が本格的に始動しました。弊社のインターンやアルバイトの大学生スタッフも高校生をサポートしながら進めております。若者たちからどんなアイデアが飛び出すか、私たちも期待しています。今後もブログなどで活動について随時レポートしてまいります。

学生による商品開発にご興味のある企業様は、ぜひお問い合わせください。


商品開発プロジェクト4つの特徴


(1)
高校生・大学生の参加

高校生だけでなく大学生もプロジェクトへ加わることで、企業は若い世代でも異なるマーケットの意見を聞く機会を得られます。高校生は年齢の近い大学生がいると相談しやすく、進路を考える上で身近なロールモデルとなる学生と交流することができます。大学生については、インターンシップで学んだ内容を高校生に教えることで理解が深まり、コミュニケーション能力が向上します。(写真は2021年度、川西明峰高の生徒さんがカワグチマック工業様へ訪問して行われた、打ち合わせの様子)

(2)
採用活動・キャリア教育との連携

企業にとっては自社を高校生・大学生に知ってもらう採用活動に、高校生・大学生にとっては、地元企業やものづくり企業を知るキャリア教育につながります。私たちが広報活動をしてきた中でも、特に中小企業には「一度見てもらえれば、その良さがわかる」会社が数多くあります。商品開発プロジェクトがその「一度見て」のきっかけづくりになればと願っています。
(写真は2021年度、ワザカタログ取材時に尼崎双星高の生徒さんが中野製作所様を訪れ、見学する様子)

(3)
地元企業の技術や素材

地元企業の持つ「キラリと光るものづくり技術と素材」を生かす点が、この商品開発プロジェクトの大きな特徴です。成形、磨く、小さなものが得意など各企業の看板ともいえる技術に加え、そこで働く人々のスゴ技も高校生・大学生に伝えます。プラスチックや鉄、段ボールといったさまざまな素材で、学生たちのアイデアがどのように花開くか期待しています。
(写真は2021年度、川西明峰高の生徒さんの「ユニークなごみ箱を作りたい」という希望をカワグチマック工業様が叶えてできたゴミ箱)


(4)
クリエイティブ技術によるPR、ネット販売

活動中、高校生や大学生と一緒に商品のオリジナルCM制作やスライドを使ったプレゼンテーションに取り組みます。エアグラウンドは動画・映像制作から事業を始め、写真撮影やWebサイト制作などを通してクリエイティブ技術を磨いてきました。その技術と、動画編集を日常的に行う高校生や大学生の発想や感性によって、どんな新しいCMが生まれるでしょうか。
また、来年度(2023年度)以降、高校生や大学生とネットショップを立ち上げて運営し、開発した商品をそのネットショップや大学で販売する計画を実施する予定です。
本気で考えた商品を、本気で売るところまで。長期にわたる実践的な取り組みへの挑戦です。
(写真は2022年度、弊社による柏木鉄工様の撮影の様子)

参加企業側のメリット


1.自社のアピール
ご参加いただく企業様にとっては、優れた技術や企業そのものの魅力も含め、地元の高校生や大学生に貴社について知ってもらう機会になります。生徒・学生が地元企業や仕事、働く人たちに対する興味を持ち、貴社が就職先を選ぶ際の選択肢の一つになる可能性を広げます。


2.マーケティング
高校生を対象にした「生の声」によるマーケティングで若い人の考え方を知ることができるので、高校生のフレッシュな目線から新たな気付き、アイデアを得るチャンスが生まれます。高校生が自分の興味に応じて企業を選択するため、商品開発へ主体的、意欲的に取り組みます。

3.地域貢献
地元の学校の授業へ協力することで、地域貢献活動になります。授業を通して学校の先生方とのつながりが生まれるほか、商品開発の過程や成果を貴社のホームページ等で伝えることにより、「地域貢献活動に取り組む企業」というアピールもできます。

高校側のメリット


1.生徒の主体性重視
高校生の興味に応じて企業を選択できるため、生徒が主体的に授業に参加できます。


2.地元企業の課題解決
地元中小企業の商品開発という社会の課題にマッチした授業であり、地元企業の魅力を知り、課題を解決し、地域の方々との関係を築くことができます。高校生が企業や仕事、働く人たちに対する興味を持つこと、キャリア教育につながります。

3.アイデアが形になる
商品開発に長期的に携わることでアイデアが形になる過程を経験でき、達成感を得られます。


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