兵庫県立武庫荘総合高校で2023年12月18日(月)、3年生向けに企業による出張講座が開かれました。尼崎市の「インターンシップ等推進支援業務」を受託した当社が高校と企業を結ぶコーディネートを担当し、当日は、市内の製造業4社が自社や事業などについて紹介。生徒は企業担当者へ取材を行いました。
尼崎市の「インターンシップ等推進支援業務」
地元のモノづくり企業やその技術、製品を知る
今年度(2023年度)、当社は尼崎市の「インターンシップ等推進支援業務」の受託事業者として、市内の複数の高校と企業が行う「インターンシップ」、企業が学校へ出向く「出張講座」をコーディネートしています。
兵庫県立武庫荘総合高等学校では、10月にインターンシップを実施しました。12月18日(月)には出張講座を開き、尼崎市内にある製造業4社が同校を訪問。同校の3年生および兵庫県立阪神特別支援学校分教室の生徒、合わせて約40人が参加しました。
出張講座の目的・内容
出張講座は、企業や団体が高校に出向いて高校生と交流し、魅力発信を行うことを目的として開かれました。高校生は「見る」「触れる」「話す」体験を通して地元企業を知り、働くことに対する考えを深めていきます。
「見る」=企業を紹介するスライドの上映、ポスターやパンフレットなどの展示
「触れる」=企業の仕事道具や商品、資料などに高校生が触れる体験
「話す」=高校生が各企業の社員へ取材し、直接話すことで交流を深める
参加協力企業
- 大阪富士工業 株式会社(製造業/尼崎市常光寺)
- ゼロ精工 株式会社(製造業/尼崎市南初島町)
- 日油株式会社 尼崎工場(製造業/尼崎市大浜町)
- 株式会社 矢田製作所(製造業/尼崎市神崎町)
生徒約40人とモノづくり企業4社が交流
企業による自社紹介、ブースでの展示・取材
この出張講座では対話を重視しており、生徒が企業からの話を聞くだけの受け身ではなく、社員さんにインタビュー取材をする時間を設けました。
当社の教育事業の一つに、高校生・大学生が自らの目線で地元企業を取材して冊子とWebメディアで紹介する、シゴト図鑑「ワザカタログ」があります。生徒たちは、この出張講座でワザカタログのレポートシートに、授業で知り、取材で聞いたことをまとめるところまで行います。
ワザカタログ
企業によるプレゼンテーション
まず初めに、大教室に生徒が集合し、企業4社はそれぞれ10分の持ち時間で、スライドを上映しながら自社や業務内容、働く環境などについてプレゼンテーションを行いました。
生徒が企業ブースを回って社員さんを取材
次に移動し、生徒たちは4グループに分かれて順番に4社の企業ブースを回りました。
社員さんたちは仕事道具や製品などを展示・紹介。生徒たちは自ら質問を考え、社員さんに取材をしてレポートにまとめました。
講座を終えて
生徒の感想
授業後のアンケート調査では、業界・職種、企業の特徴について知り、企業に興味を持ったという生徒が過半数おり、「会社見学をしたい」「社長・社員に会いたい」と答えた生徒も多くいました。
フリー回答
・企業理念なども聞けて、ある企業の話ではとても感動した。
・人事の方に採用したい人・したくない人を聞けたことがよかった。
・文学部進学予定だが、(企業と)意外と関わっている要素が多いと感じた。
・理学の就職状況が分からなかったため良い体験になった。
・進学予定だが、日本のモノづくりに協力したい。
企業の感想
参加企業の方へのアンケート調査では、「参加してよかった」「また参加したい」と回答があり、「自分が進むべき道で今後どう対応するとよいかを聞かれ、うれしかった」「他学年の生徒にも会ってみたい」といった意見をいただきました。
課題や今後の改善点を含む総括
同じモノづくり企業でも4社それぞれに特徴があり、初めて知ることが多かったとの感想からも、地元尼崎の製造業に目を向けるきっかけとして継続できればと考えます。
運営面では、今回は3年生が対象でしたが1、2年生にも会いたいとの企業の希望もあり、実施時期も含めて今後の課題となりました。
また、ブース設置にあたって会場の下見の希望もあったため、学校と協議して進めていく必要があります。
尼崎市ホームページ
実践型インターンシップ推進事業
兵庫県立武庫荘総合高等学校
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まとめ
兵庫県立武庫荘総合高校で2023年12月18日、3年生向けにモノづくり企業4社が参加した出張講座が開かれました。尼崎市の「インターンシップ等推進支援業務」を受託した当社が高校と企業を結ぶコーディネートを担当。当日は、大教室で各企業が自社や事業などについてスライド等を用いて紹介し、その後、各企業ブースで生徒たちが担当者を取材しました。モノづくり企業で実際に使っている道具や製品を見たり触れたりしながら交流を深めることができました。